100kcalにタンパク質23g、タンパク質密度が王なのは減量期だけだ
要点
茹でたタラは6オンス(約170g)でタンパク質約23g、脂質0g、炭水化物0g、熱量約100kcalで、熱量あたりのタンパク質比率では市販のプロテインバーを上回る。バーはタンパク質がわずかに多い代わりに熱量も多い。この「カロリーあたりタンパク質」という指標が決定的なのは熱量の上限が決まっている減量期だけで、増量期には同じ性質が総熱量を満たしにくくして不利に働く。
まず数字から。茹でたタラ6オンス(約170g)でタンパク質約23g、脂質0g、炭水化物0g、熱量約100kcal。缶ひとつが大きな卵4個分のタンパク質で、原材料はタラと塩の2つだけだ。熱量に対するタンパク質の比率では、市販の食品の中で最上位に入る。
この数字が有名になった経緯そのものが、指標の性格を示している。あるプロテインバー会社が製品比較表を作る際に「熱量あたりタンパク質」を品質指標として立てたが、自社が1位の表は誰も信じないと指摘され、自分より上の基準点を探しに行った。そうして見つかったのが茹でたタラだった。同じブランドのバーはタンパク質がわずかに多い代わりに熱量も多い。
タンパク質密度はどう計算するか
ラベルの2行で足りる。タンパク質g × 4 ÷ 総kcalが、熱量のうちタンパク質が占める割合だ。タラは23g × 4 = 92kcalなので、100kcalのうち約92%がタンパク質から来る。鶏むね、ツナ、赤身肉は1食あたりのタンパク質総量は多いが熱量と脂質も一緒に上がるため、この比率は下がる。総量と密度は別の問いであり、どちらが重要かは今どの局面にいるかで決まる。
減量期になぜこの指標が決定的か
熱量の上限が決まっている区間では、問いはひとつに絞られる — 残りのカロリーでタンパク質をどれだけ買えるか。1日の熱量が決まっていてタンパク質目標は維持しなければならない状況では、密度の高い食品が同じ予算でより多くのタンパク質を買ってくる。減量期に筋肉を守る問題は実質この予算問題なので、カット中のタンパク質密度は誇張抜きで最重要の食品選択基準だ。
増量期になぜ罠になるか
脂質0g、炭水化物0gはエネルギーが0という意味だ。増量期の制約はタンパク質ではなく総熱量であり、密度が極端に高い食品だけで1日を埋めるとタンパク質は余るのに熱量が足りず体重が上がらない。コストも同じ方向に働く — 1食あたり約10ドルの食品で1日のタンパク質を満たす計画は、現実には数日ももたない。
だから実務的な配分は単純だ。減量期は密度の高い食品を前に置き、増量期は密度の低いほうで熱量を埋める。熱量密度を食事全体の設計に広げる方法はリフターの熱量密度に、増量で増えた体重のうちどれだけが筋肉かはバルクアップの脂肪と筋肉の比率にまとめてある。
では何を記録するか
タンパク質gだけのログではこの区別が見えない。タンパク質gと総kcalを一緒に書いてはじめて、いま密度で進んでいるのか総量で進んでいるのかが分かる。スコアの側でも方向が分かれる — マッスルインデックスは体重を入力値として使うため、密度の高い食品は体重を上げずにタンパク質を満たす点で指数計算に有利だが、ビッグ3の1RMそのものを上げるには結局熱量が要る。スコアを守る局面と記録を上げる局面では、食品選択の基準が逆になるということだ。1回あたりの摂取上限はホエイが30gで頭打ちになる理由、総量とタイミングの順序はタンパク質のタイミングと総摂取量にある。
この記事の出典は製品の体験記であり、筆者が挙げた1日200gのタンパク質は本人の個人目標であって一般的な推奨量ではない。筆者自身の結論も効率ではなく継続性のほうだった — すべての食事を数字としてだけ扱えば、食事は宿題になる。タンパク質密度は食品を選ぶ複数の基準のひとつであり、味とコストと調理の手軽さを無視して最適化した食事は長続きしない。
よくある質問
茹でたタラのタンパク質と熱量はどれくらいか?
6オンス(約170g)でタンパク質約23g、脂質0g、炭水化物0g、熱量約100kcalである。原材料はタラと塩の2つで、缶ひとつが大きな卵4個分のタンパク質に相当する。
タンパク質密度はどう計算するか?
タンパク質gに4を掛けて総kcalで割ると、熱量のうちタンパク質が占める割合が出る。タンパク質23gで100kcalの食品なら23 × 4 = 92なので、熱量の約92%がタンパク質から来ていることになる。
鶏むねよりタラのほうが良いか?
問いによる。鶏むね、ツナ、赤身肉は1食あたりのタンパク質総量が多いが、熱量と脂質も一緒に上がる。熱量の上限が厳しい減量期なら密度の高いほうが有利で、総熱量を満たす必要がある増量期は逆だ。
増量期にタンパク質密度の高い食品だけを食べてもよいか?
勧められない。脂質0g、炭水化物0gはエネルギーが0という意味なので、タンパク質は余るのに総熱量が足りず体重が上がらない。増量期の制約はタンパク質ではなく熱量であり、食品選択の基準も逆に取る必要がある。
「カロリーあたりタンパク質」という指標はどこから来たのか?
あるプロテインバー会社が製品比較表を作る際に熱量あたりタンパク質を品質指標として掲げたことから広まった。自社が1位の表は信用されないと指摘され、より良い基準点を探した結果が茹でたタラだった。指標自体はブランドと無関係で、減量期の食品選択にそのまま使える。
出典: Men's Health