トレーニング

疲労後の1RMはセッション開始前より平均9.5kg低い

要点

経験のある男性27名(ヘックスバーデッドリフト1RM平均176.8kg)が、休息、中等度疲労、高疲労(いずれも1RMの70%で5セット)の条件を経た後に1RMを測り直した。セッション前に測った1RMは疲労後の実際の1RMを平均9.5±9.4kg過大評価し、誤差は疲労が大きいほど広がった。一方、バーベル速度に基づく推定は疲労レベルによらず誤差が安定しており、1RMの90%の重量で測った速度を使う方法が絶対誤差4.7±3.7kgで最も正確だった。

1RMはセッションを通して同じ数字ではない。1RMの70%で5セットをこなした後、実際に挙げられる最大重量はセッション開始時の測定値より平均9.5kg下がっていた。平均1RMが176.8kgの経験者たちでの話だ。

何を測定したのか?

経験のある男性27名が3回の実験セッションに参加した。各セッションは30分の介入の前後で漸増負荷テストを行う構成で、介入は休息(対照)、中等度疲労(1RMの70%で5セット、可能回数の半分)、高疲労(同じ重量で5セット限界まで)の3種類。種目はヘックスバーデッドリフトで、研究はイスタンブール・ゲリシム大学で行われた。その上で、セッション前の1RMと5つの速度ベースの推定値を、実際に測り直した1RMと比較した。

パーセンテージ管理はどうずれるのか

疲労が溜まった後も「セッション前の1RM」で重量を決めると、紙の上の80%は実際にはそれより高い強度になる。この過大評価の誤差は中等度疲労より高疲労で大きかった。一方、その日のバーベル速度から推定した1RMは疲労レベルによらず誤差が安定しており、重い重量(1RMの90%)で測った速度が絶対誤差4.7kgで最も正確だった。軽い重量(50%)で測った速度は逆に13.4kgも過小評価し、セッション前の1RM(誤差9.5kg)より悪かった。

速度から強度を読む方法自体が初めてなら、バーベル速度が%1RMを教えてくれるで原理を確認できる。

記録はいつ測るべきか

マッスルインデックスに載るビッグ3の1RMも同じ物理法則に従う。補助種目を終えた後に挑んだ最大重量は、その日の本当の最大値より低く記録される — このデータでは10kg近く。記録更新は、十分にウォームアップしたセッション最初の種目で試みるのが正しい。1RMはいつ測るのがよいか最大挑戦前のテーパリングがこの先を扱っている。

種目はヘックスバー(トラップバー)デッドリフトで、対象は経験のある男性27名である。ストレートバーのデッドリフトやスクワットでは誤差の大きさが異なる可能性があり、速度ベースの方法を使うには速度計測機器が必要だ。

よくある質問

セッション後半に1RMを測るとどれくらい低く出るのか?

この実験では、1RMの70%で5セットを行った後、実際の最大値はセッション前の測定値より平均9.5kg低かった。平均1RM176.8kgの経験者での値で、誤差は疲労が大きいほど広がった。

%1RMベースのプログラムは疲労をどう織り込むべきか?

セッション前の1RMを基準にしたパーセンテージは、セッション後半ほど計画より高い強度になると前提すべきだ。この研究では、重い重量で測ったバーベル速度からその日の1RMを推定する方法が、疲労によらず最も正確だった。

速度ベースの1RM推定とは何か?

最大以下の重量でバーベルの平均速度を測り、事前に作った個人の%1RM-速度関係に当てはめてその日の1RMを逆算する方法だ。この実験では1RMの90%で測った速度を使う推定が絶対誤差4.7kgで最も正確だった。

スコアに登録する1RMはいつ測定すべきか?

十分にウォームアップした後、セッション最初の種目として測るのが正しい。補助種目で疲労が溜まった後の挑戦は、実際の能力より10kg近く低い記録を残しうる。

出典: PubMed

自分の筋力スコアを計算する

ビッグ3の記録と体重を入れるだけで、年齢と身長を補正した相対筋力スコアが出ます。登録不要・無料。