トレーニング

バー速度で1RMの何%かがわかる — フルスクワットでR²=0.961

要点

フルスクワットでは平均推進速度(MPV)が相対強度(%1RM)をR² = 0.961、推定標準誤差0.069で予測する。平均速度(MV)はR² = 0.958でほぼ同等、最高速度(PV)はR² = 0.795で3つのうち最も不正確だ。シニア・U18・U16の3カテゴリー85名において、どの相対強度でも速度のグループ間差は有意でなかったため、同じバー速度は年齢に関係なく同じ%1RMを意味する。

フルスクワットでバーが上がる速度を測れば、その重量が1RMの何%かがほぼそのまま出る。平均推進速度(MPV)と相対強度の関係はR² = 0.961、推定標準誤差0.069だった。1RMを実際に担がなくても、その日の相対強度を逆算できるということだ。

1RMまで段階的に負荷を上げる漸増負荷テストを、リニア速度トランスデューサーで計測した結果である。3つの速度変数はいずれも相対強度とp < 0.001の関係を示したが、精度までは同じではなかった。

3つの速度のどれを見ればいいか

  • 平均推進速度(MPV) — R² = 0.961、推定標準誤差0.069。3つのうち最も正確だ。
  • 平均速度(MV) — R² = 0.958、推定標準誤差0.062。MPVと実質的に同等で、誤差幅はむしろわずかに小さい。
  • 最高速度(PV) — R² = 0.795、推定標準誤差0.132。誤差が2倍近い。機器がPVしか表示しないなら、相対強度の処方用としては信頼度が落ちる。

年齢が違えば速度の基準も変わるのか

変わらなかった。同じクラブに所属する女子サッカー選手85名をシニア、U18、U16の3カテゴリーに分けて比較したが、どの相対強度でもMPV・MV・PVのグループ間差は統計的に有意ではなかった。混合効果多項式モデルでも、年齢が負荷-速度関係の全体水準に一貫した影響を与えることはなかった。同じ速度は同じ%1RMであり、年代別に別の表を使う根拠はこのデータからは出ていない。

1RMを毎回実測しなくていいのか

相対筋力スコアはスクワット・ベンチプレス・デッドリフトの1RMの合計で計算される。だが本当の1RMを頻繁に測るのは、怪我のリスクも回復のコストも大きい。速度で相対強度を推定できれば、実測は1サイクルに一度程度に減らし、その間は速度を見てその日のコンディションに合う重量を選ぶ形で回せる。実測のタイミングについては1RMをテストするのに良い時期で扱った。

セットを止める基準と同じ話なのか

違う。ここでの速度は重量を選ぶために使う — 今バーに載っているのが1RMの何%か、という話だ。セット中に速度が10%落ちた時点で止めるか20%まで粘るかはセットを終える問題である。同じ速度計で測るが、答える問いが違う。セット終了の基準は速度低下10% vs 20%で整理した。

参加者はスクワットを週2回、6か月以上続けてきた女子サッカー選手85名だ。負荷-速度関係には個人差があるため、この研究が示すのは関係が強く年齢に依存しないという事実であって、そのまま写して使える速度-%1RM対照表ではない。自分の基準線は自分の漸増負荷テストで一度取る必要がある。

よくある質問

バー速度で1RMの何%かがわかるのか?

フルスクワットではかなり正確にわかる。平均推進速度と相対強度の関係はR² = 0.961、推定標準誤差0.069だった。ただし個人の基準線は漸増負荷テストで一度取っておく必要がある。

平均推進速度と最高速度のどちらを使うべきか?

平均推進速度(R² = 0.961)か平均速度(R² = 0.958)を使うほうがいい。最高速度はR² = 0.795、推定標準誤差0.132で、誤差が2倍近く大きい。

年齢が上がると同じ速度でも違う%1RMになるのか?

このデータではならなかった。シニア、U18、U16のどのカテゴリーでも、どの相対強度でも速度差は有意ではなく、混合効果モデルでも年齢の一貫した効果はなかった。同じ速度は同じ相対強度と見てよい。

速度計測は1RMテストを完全に代替するのか?

完全には代替しない。相対強度(%1RM)は速度で推定できるが、その%を実際の重量や相対筋力スコアに変換するには基準となる1RMの値が要る。実測の頻度を減らす道具と見るのが正しい。

出典: PubMed

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