栄養

プロテインパウダーも超加工食品だ — 「超加工」への恐怖が見落とすもの

要点

超加工食品(UPF)はお菓子類だけでなく、プロテインパウダー、豆腐、高食物繊維シリアルまで含む非常に広い分類だ。UPFの割合が高い食事が悪い健康アウトカムと関連することは、すべてのUPFが有害という意味ではない。同様に、シードオイルに依存性があるという主張やオメガ3対オメガ6の理想的な比率があるという考えには根拠がなく、実際に重要なのは各必須脂肪を十分に摂ることだ。常温保存食品が栄養的に無価値だという主張も誤りである。

「超加工食品はすべてやめろ」という助言は、言葉としては単純で道徳的にすっきりしている。問題は、それを文字どおり実行するとまずプロテインパウダーを捨てることになる点だ。

ある登録栄養士が指摘するとおり、超加工食品(UPF)はお菓子類だけでなくプロテインパウダー、豆腐、高食物繊維シリアルまで含む巨大な分類だ。UPFの割合が高い食事が悪い健康アウトカムと関連するという研究は実在する。しかしそれはこれらの食品を決して口にすべきでないとか、すべてのUPFが不健康で依存性があるという意味ではない

常温保存食品は栄養が死んでいるのか

そうではない。「常温保存」と聞いたら逃げろ、常温保存は栄養不安定を意味する、といった主張は不正確だ。豆類、魚の缶詰、野菜、果物、瓶詰めソース、パスタ、オートミール、米、ナッツバター — 常温保存食品は栄養を保つために包装されたものであり、時間・お金・生鮮食品へのアクセスが限られた人にとって非常に有用だ。

この区別はリフターにとってとりわけ現実的だ。毎日体重1kgあたり1.6〜2.2gのタンパク質を満たしている人のうち、三食すべてを新鮮な調理でまかなっている人はほとんどいない。ツナ缶、冷凍鶏むね肉、プロテインパウダーは加工されているからこそ実行可能な選択肢になっている。

シードオイルはどうか

シードオイル(植物油)への恐怖も同じ構造だ。シードオイルの多価不飽和脂肪が安全で健康的だというかなりの量の根拠があるにもかかわらず、依存性があるという主張が繰り返される。それを裏づける良質な根拠はない。

「オメガ3対オメガ6の理想的な比率に整えるべき」という助言も同様に科学的に裏づけられていない。重要なのは比率ではなく、それぞれの必須脂肪を十分な量で摂ることだ。

代替としてしばしば勧められる牛脂(ビーフタロー)は方向が逆になる。牛脂のような飽和脂肪の多い食事はLDLの上昇と関連し、LDLはアテローム性心疾患の既知の危険因子だ。

オーガニックやプレミアムは値段に見合うか

たいていは見合わない。オーガニックの豆の缶詰は高いが、通常の缶詰より栄養的に優れてはいない。微量栄養素が少し多いと宣伝されるプレミアム卵も、その程度の差が健康に体感できる違いを生むわけではない。一方で追加費用は予算の厳しい人には実際に響く。

費用計算からよく抜け落ちる項目もひとつある。レシピに「オリーブオイル大さじ1」と書けば費用は小さく見えるが、実際には油を1本まるごと買う必要がある。常備品の初期購入費を除いた「1人前数百円」は、現実の買い物とは違う。

加工の度合いを完全に無視せよという意味ではない。全粒穀物や最小限の加工食品をもっと食べようという推奨自体は妥当だ。要点は、その推奨を何百万人もが実際に頼っている安価で便利な食材を恥ずかしいものにする形で伝える必要はない、ということだ。

筋力スコアとの関係

ビッグ3を伸ばすのに必要な食事条件は驚くほど単純だ。十分な総カロリー、十分なタンパク質、そして数か月続けられること。三つめがもっとも頻繁に失敗する地点であり、超加工への恐怖はまさにその条件を壊す。プロテインパウダーと缶詰を捨てた人はたいていタンパク質の目標を外し、数週間後には食事管理そのものを手放す。どの食事が実際に機能しているかは、成分表ではなく3か月後の合計が教えてくれる。

減量中の食事の組み立て方はカロリー密度ダイエットで扱った。

よくある質問

プロテインパウダーは超加工食品か?

そうだ。超加工食品はお菓子類だけでなくプロテインパウダー、豆腐、高食物繊維シリアルまで含む広い分類だ。超加工食品という分類自体が、その食品が不健康であることを意味するわけではない。

超加工食品はすべてやめるべきか?

その必要はない。超加工食品の割合が高い食事が悪い健康アウトカムと関連することは、すべての超加工食品が有害だったり依存性があるという意味ではない。健康的な食事にも超加工食品は含まれうる。

シードオイル(植物油)は体に悪いか?

シードオイルの多価不飽和脂肪が安全で健康的だというかなりの根拠があり、依存性があるという主張を裏づける良質な根拠はない。代替として勧められる牛脂は飽和脂肪が多くLDLの上昇と関連する。

オメガ3とオメガ6の比率を整えるべきか?

理想的な比率があるという考えは科学的に裏づけられていない。比率よりも、それぞれの必須脂肪を十分な量で摂ることのほうが重要だ。

常温保存食品は栄養が劣るのか?

そうではない。豆類、魚の缶詰、野菜、果物、オートミール、米などの常温保存食品は栄養を保つために包装されたもので、時間・費用・生鮮食品へのアクセスが限られた人にはとくに有用だ。

出典: Men's Health Nutrition

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