研究

骨密度には中強度・週3回 — ただし全身骨密度は高強度・週2回が上回った

要点

中高年を対象としたランダム化比較試験34件(参加者1,746人)を強度と頻度で分けて比較したネットワークメタ分析で、腰椎・大腿骨頸部・股関節全体・大転子部・ワード三角では中強度・週3回が順位確率1位、全身骨密度では高強度・週2回が1位だった。対照群に対し統計的に有意な増加が確認されたのは、中強度・週3回の大腿骨頸部(SMD 0.26)と大転子部(0.34)、そして全身骨密度における高強度・週2回(0.49)と中強度・週3回(0.30)だった。

レジスタンストレーニングが骨に良いことは整理された話だ。この研究が投げた問いはより具体的だ — どの強度で、週に何回、どの部位のために。ランダム化比較試験34件・参加者1,746人を集め、強度と頻度の組み合わせごとに順位をつけた。

部位ごとに答えが違った

累積順位曲線下面積(SUCRA)で順位づけした結果、中強度のレジスタンストレーニング週3回が5部位で1位だった。

  • 腰椎 — 80.3%
  • 大腿骨頸部 — 75.2%
  • 股関節全体 — 68.2%
  • 大転子部 — 86.0%
  • ワード三角 — 80.5%

一方全身骨密度では別の組み合わせが上回った。高強度のレジスタンス運動週2回がSUCRA 88.9%で1位だった。つまり部位別の骨密度と全身骨密度が異なる処方を指していた。

実際に有意な増加はどこだったか

順位と統計的有意性は別の問題だ。対照群に対し有意な増加が確認されたのは次の4つだけだった。

  • 中強度・週3回 → 大腿骨頸部(SMD 0.26、95%CI 0.06〜0.46)
  • 中強度・週3回 → 大転子部(0.34、0.10〜0.58)
  • 高強度・週2回 → 全身(0.49、0.07〜0.91)
  • 中強度・週3回 → 全身(0.30、0.01〜0.59)

そして著者らが自ら挙げる限界がある。腰椎、股関節全体、ワード三角では介入間に統計的に有意な差がなかった。これらの部位の順位は慎重に読む必要がある。

サブグループ解析では、運動頻度、強度、期間、セッション長、性別、骨の健康状態、年齢が部位別の骨密度に有意に影響していた。ひとつの処方が全員に同じ結果を与えるわけではないということだ。

骨粗鬆症や骨減少症の診断を受けているなら、強度と種目の選択は必ず医療者と決めること。圧迫骨折のリスクがある状態で脊柱に軸方向の荷重をかける種目は別途の判断が必要だ。

実務的にはどう整理されるか

2つの組み合わせの週あたり総負荷が近いことは興味深い。中強度3回と高強度2回は異なる経路で似た地点に到達する。実際の選択は回復の余力と日程が決めることが多い。

股関節骨折がもっとも気がかりな部位なら、有意な増加が確認された大腿骨頸部と大転子部の根拠が中強度・週3回を指す。全身骨密度が目標なら高強度・週2回が順位と効果量の両方で上回った。

筋力スコアとの関係

ここでの朗報は、どちらを選んでもすでにやっているトレーニングと衝突しない点だ。ビッグ3を週2〜3回回す一般的な構成が、そのまま2つの組み合わせのいずれかに該当する。骨密度のために別のプログラムを組む必要はない。

ただし相対筋力スコアは骨密度を測らないので、これはスコアの外で起きる利益だ。閉経後に骨密度がなぜ重要かは閉経後女性の骨密度で、同じ時期の血圧の利益は閉経後の筋力トレーニングと心血管で扱った。

よくある質問

骨密度のために週に何回運動すべきか?

ランダム化比較試験34件・1,746人のネットワークメタ分析で、腰椎・大腿骨頸部・股関節全体・大転子部・ワード三角は中強度・週3回が順位1位、全身骨密度は高強度・週2回が1位だった。

高強度のほうが骨密度は上がるか?

部位による。全身骨密度では高強度・週2回が順位と効果量(SMD 0.49)の両方で上回ったが、大腿骨頸部と大転子部で有意な増加が確認されたのは中強度・週3回だった。

統計的に有意な増加はどの部位であったか?

対照群に対する有意な増加は、中強度・週3回の大腿骨頸部(SMD 0.26)と大転子部(0.34)、全身骨密度における高強度・週2回(0.49)と中強度・週3回(0.30)だった。腰椎、股関節全体、ワード三角では介入間に有意な差がなかった。

骨密度に影響する他の要因は?

サブグループ解析では運動頻度、強度、期間、セッション長、性別、骨の健康状態、年齢が部位別の骨密度に有意に影響していた。ひとつの処方が全員に同じ結果を与えるわけではない。

骨密度のために別のプログラムを組むべきか?

その必要はない。ビッグ3を週2〜3回行う一般的な構成が、この解析で上位に入った2つの組み合わせのいずれかに該当する。ただし骨粗鬆症や骨減少症の診断を受けているなら強度と種目の選択は医療者と決めるべきだ。

出典: PubMed

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