ケトルベルは重さの次に仕上げで決まる — パウダーコートはチョークを不要にする
要点
ケトルベルは重さを決めた次にハンドルの仕上げで差がつく。パウダーコートは摩擦が最も強く、チョークなしでも手が滑らない。溶接のない一体鋳造ならバランスが安定し、数か月使ってもコーティングはほとんど剥がれない。ビニールは安く床を傷めないが汗をかくと滑る。ラバーコートは床とベルを同時に守るのでマットを敷けない家に向く。サンドは体に当たっても痛くなく無垢床も傷めないが約20kg(44ポンド)で頭打ちだ。可変式は省スペースだが重心が違いスイングやターキッシュゲットアップには向かない。
ケトルベルで最も重要な接点はハンドルだ。パウダーコートが標準になった理由もそこにある — 摩擦が十分でチョークを使わなくても手が滑らない。さらに溶接のない一体鋳造ならベルが一つの塊として動くのでバランスがぶれず、数か月転がしてもコーティングの剥がれはごく僅かだ。スイング・クリーン・スナッチのようにベルが手の中で回る種目では、この二つは事実上の前提条件になる。
ビニール・ラバー・サンドは何を諦めるのか
- ビニール — 最初の一個としては合理的だ。安く、鋳鉄より床を傷めない。代わりに汗をかくとハンドルが滑り、レベルが上がっても一緒に使い続けられる物ではない。
- ラバーコート — ベル全体をラバーが覆い、床とベルを同時に守る。パウダーコートが長年の使用で欠けたり削れたりするのと対照的で、マットを敷けない家で価値が出る。
- サンド(コーデュラ製バッグ) — 鉄砂を詰めたバッグ型。ハロのようにベルが体に当たる種目で痛くなく、無垢床も傷めない。ただし最大約20kgで、重心が鋳鉄ベルと異なるため使える種目が限られる。
- 可変式 — 一つで六個分を置き換え、場所と費用を節約する。問題は形状ゆえに重心が伝統的なベルと違って感じられる点で、スイングとターキッシュゲットアップには向かない。それ以外の大半の種目には支障がない。
セットで揃える気なら在庫を先に見る
ケトルベルは一個から始めて結局何個か揃えることになる器具だ。ところがブランドによっては特定の重量が常に欠品ということが珍しくない。十数種類の重量を安定して供給し、重さごとにカラーリングが入ったラインなら、後から穴を埋めやすく、床に転がっているベルが何kgか一目で分かる。可変式で始めればこの問題は起きない代わりに、スイング系を諦めるか鋳鉄ベルをもう一つ買うことになる。可変式ダンベルで繰り返されるのと同じ取引だ。
リフターにとってケトルベルの位置づけははっきりしている。相対筋力スコアはビッグ3の1RMで計算されるのでケトルベル自体が点数を作るわけではないが、グリップと後鎖を支える補助種目としては十分に働く。そしてその効果はハンドルが滑らないときにだけ出る — 摩擦の足りないベルではスイングのセットが臀筋ではなく手で先に終わる。重さは最も弱い種目に合わせ、仕上げは最も多く行う種目に合わせればよい。
ハンドルが滑っている状態でスナッチやスイングを押し切らないほうがよい。ベルが手から離れれば怪我をするのは自分だけではなく、室内では壁と床まで巻き込む。
よくある質問
パウダーコートのケトルベルが勧められる理由は?
ハンドルの摩擦が十分で、チョークなしでも手が滑らないからだ。溶接のない一体鋳造で作られた製品はバランスも安定し、数か月使ってもコーティングの剥がれがごく僅かで済む。
可変式ケトルベルの欠点は何か?
形状のため重心が伝統的な鋳鉄ベルと違って感じられる。そのためスイングやターキッシュゲットアップのようにバランスが要となる種目には向かない。それ以外の大半の種目には支障がなく、一つで六個分を置き換えられる。
ビニール製ケトルベルは買ってよいか?
最初の一個としては妥当だ。安く、鋳鉄より床を傷めない。ただし汗をかくとハンドルが滑り、長く使う場合や重量が上がる場合には限界がはっきりする。
サンドケトルベルの重量上限は?
一般に約20kg(44ポンド)までだ。体に当たっても痛くなく無垢床も傷めないが、重心が鋳鉄ベルと異なるため使える種目が限られる。
ケトルベルはビッグ3の記録に役立つか?
直接点数を作るわけではないが、グリップと後鎖を補助してデッドリフトを支える。ただしハンドルの摩擦が足りないとセットが筋肉ではなくグリップで先に終わるため、仕上げが重要になる。
出典: Men's Health